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【第38期名人戦七番勝負・第１局】
山下敬吾名人に、井山裕太五冠が挑戦する第38期名人戦七番勝負（朝日新聞社主催）第１局が、９月５、６日に東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕した。１日目の未明は激しい雷雨に見舞われたが、盤上も外の天気に負けずと激しい戦いに終始し、まさに「嵐を呼ぶシリーズ」を予感させる開幕戦となった。両者一歩も譲らない最強手の応酬が続いたが、最後は山下が鮮やかな判断力を示して先勝した。立会は小林光一名誉名人。新聞解説は秋山次郎九段。記録は安達利昌二段と伊藤優詩二段。
【第34回世界アマチュア選手権宮城・仙台大会】
アマチュア囲碁の祭典、第34回世界アマチュア選手権宮城・仙台大会が９月１日から４日にかけて、仙台市「ＡＥＲ（アエル）」で行われ、世界56ヵ国・地域の代表選手が熱い戦いを繰り広げた。優勝は初出場の韓国・崔顯宰選手（20）。大会期間を通して安定した力を発揮し、８戦全勝の完全優勝を遂げた。日本代表・江村棋弘選手は振るわず、５勝３敗で８位に終わった。
本大会は技量の研鑽はもちろん、開催地を深く知る選手スタッフの交流にも大きな意義がある。2000年以来13年ぶりの仙台開催は東日本大震災からの復興途上にある東北地方を選手が見学することが目的の一つだった。ここでは、沿岸地域を訪ねた選手の様子と、関連イベントを紹介する。
