『素人と玄人』は昭和45年に発行され、棋書ベストセラーに輝いた伝説の書。日本棋院アーカイブシリーズの第3弾として、加筆修正を加え復活した。
著者の故影山利郎七段は、素人時代が長く、プロ転向後もアマチュア指導に尽力したため、「最もアマの気持ちが分かるプロ」と評判の棋士だった。
素人の目線に立ちながら、アマが陥りやすい失敗などを解説。それは、アマの心理を完璧に代弁したものだった。また、同時に、プロの見方を分かりやすく解説。両者の違いを徹底分析した。
同じ局面でも、素人と玄人の見える世界はこれだけ違うのか……。読者は、驚きの連続だったことだろう。また、独特の影山節が実に楽しい。
年号が変わってもアマの悩みは変わらない。平成の愛棋家たちにも、ぜひ読んでもらいたい一冊である。
2013年8月 日本棋院
2013年8月29日発売
著者 影山利郎
B6判 280頁
定価 1,200円+税
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