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週刊碁10月29日号(10月22日発売)特集内容

【第37期名人戦七番勝負・第5局】
 両者2勝2敗、天王山の一戦となった第37期名人戦七番勝負第5局(朝日新聞社主催)は、10月16、17日の両日、兵庫県神戸市有馬温泉の「御所坊」で行われ、早い段階から優位にたった山下敬吾名人が、挑戦者の羽根直樹九段を140手まで白番中押し勝ちで破った。大きな3勝目を上げた山下は、名人初防衛まであと1勝と迫った。


【第31期女流本因坊戦五番勝負・第3局】
 前人未到の道をゆく――謝依旻女流本因坊、6連覇なる。同期対決と注目を浴びた第31期女流本因坊戦五番勝負(共同通信社主催)第3局が10月16日に東京都目黒区「目黒雅叙園」で行われた。挑戦者の奥田あや三段の序盤構想に疑問符がついた。その後、奥田に好手も出たが、謝は磐石の打ち回し。250手完、謝の白番4目半勝ち。謝が大舞台での一日の長を示す格好でシリーズの成績を3―0とし、記録更新を決めた。


【第9回中野杯U20選手権・準決勝】
 作家の故中野孝次さんが私財を提供して中野杯U20選手権をつくられたのは、日本の天下を取るだけでなく、世界に通用する若手を育てるためだった。井山裕太が現れて第一の目標は達成されたと見ていい。しかし第二の目標を忘れてはいけない。井山に続く若手の出現だ。ベスト4に進んだ金沢真三段―一力遼二段、孫喆二段―余正麒二段はその資格は十分ある。では準決勝二局をたっぷり味わっていただこう。

 


週刊碁10月29日
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