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週刊碁5月21日号(5月14日発売)特集内容

【井山裕太、十段戦回顧&本因坊戦への思い】
 井山裕太が爛漫の春を迎えている。十段戦で張栩棋聖の挑戦を三勝一敗で退け、返す刀で山下道吾本因坊へ挑戦する。またプライベートでは将棋の室田伊緒女流初段との入籍を間近に控え、多忙ながら充実した日々を送っている。その井山に十段戦五番勝負を振り返ってもらい、山下本因坊との七番勝負へ向ける思いを聞いた。


【棋士が選ぶ尊敬する棋士、好きな棋士ベスト10・岩本薫九段】
 ナマイキなことをいわせてもらうと、岩本薫九段の一生は波瀾万丈のドラマだったと思う。若手エリートの座を捨ててブラジル移民として海を渡ったり、原爆下の本因坊戦を経験されたり。戦後すぐの困難な時期は日本棋院の再建に走り回り、一段落すると欧米やブラジルに長期滞在して文字どおり『囲碁を世界に』普及した。晩年は経営する囲碁サロンを売却して、五億数千万円をポンと日本棋院に寄附し、碁界を驚かせた。この寄金で世界各地に囲碁会館ができたことはご存じのとおりだ。その岩本九段が尊敬する棋士・好きな棋士のベスト10に入ったのはごく当然といっていいだろう。

 


週刊碁5月21日
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