「ありがとう、ファンとともに90年」をスローガンにした、日本棋院創立90周年記念式典・懇親会が10月3日に、東京市ヶ谷の「グランドヒル市ヶ谷」で約350人を集めて盛大に行われました。
井山裕太6冠、高尾紳路十段、小林光一名誉3冠、謝依旻女流2冠ら大勢のトップ棋士が顔をそろえ、ファンへの感謝と碁界の発展を誓いました。
記念式典では90周年を支えていただいた関係各社、支部、団体への感謝状を贈呈し、参加棋士を代表して井山6冠、謝女流2冠、大竹英雄名誉碁聖が挨拶も行われました。
続く懇親会では、鏡開き、囲碁大使の紹介、武宮正樹九段のダンスなど多くの催しが行われ、ファンとの交流を深めました。
理事長挨拶
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和田 紀夫 理事長 |
本日は日本棋院創立90周年記念式典に、ご多忙中にもかかわらず、このような多くの方々にご出席を賜り、誠にありがとうございます。
また、ご来賓の小坂参議院議員には日頃より囲碁議員連盟で大変お世話になっており、政務でお忙しい中、本式典にお越しいただき御礼申し上げます。
公益財団法人日本棋院は、大正13年の創立以来、幾多の困難な事態を乗り越えて90周年という記念すべき年を迎えることができました。これもひとえに先輩諸兄ならびに多くの囲碁愛好家の皆様の心温まるご協力、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
この記念すべき年にあたり、日本棋院は世界に誇る囲碁発展の担い手として、国内外を問わず幅広い多くの人々に愛されるよう想いを新たにして、今後一層努力していく所存でございます。
特に2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックはスポーツのみならず、広く日本の文化を世界に発信する機会でもあります。日本棋院としましても関係省庁、団体とも協力して積極的に日本の伝統文化である囲碁を世界に紹介する機会にしたいと考えています。
関係各位ならびに囲碁愛好家の皆様には、今後とも棋院の事業につきご理解、ご支援を賜りますようお願いを申し上げて私からのご挨拶にしたいと思います。