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岩本薫九段が囲碁殿堂入り(第8回囲碁殿堂表彰)

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 平素は弊院に対し格別のご高配を賜り、御礼申し上げます。
 7月12日、日本棋院において「囲碁殿堂表彰委員会」が開催され、第8回囲碁殿堂入りとして、岩本薫九段が選ばれました。
 有識者、棋士からなる出席委員8名により、事前にノミネートされた候補者の中から投票により選出されました。
 囲碁殿堂入りを果たした岩本薫九段に対しては、顕彰レリーフを制作し、来春1月5日の打ち初め式で披露後、日本棋院会館地下一階の「囲碁殿堂資料館」にて展示を行う予定です。

1. 囲碁殿堂入り決定者の経歴と主な業績
岩本 薫 1902(明治35)年 ― 1999(平成11)年
経歴
島根県美濃郡高津町(現益田市)出身 広瀬平治郎八段門下
1917年方円社初段に推薦 1924年日本棋院設立に参加、五段
第3期、4期本因坊 本因坊薫和と号す
1948年 日本棋院理事長就任(翌1949年まで)
1955年 第2回NHK杯優勝(ラジオ時代)
1973年 72歳で第13期(旧)名人戦リーグ入り
主な業績
海外普及に尽力し、世界中を回る。のちに岩本基金を設立し、南米、アメリカ、ヨーロッパに囲碁センターを建てる。
日本棋院が東京大空襲によって焼失した際は自宅を仮の事務所として提供し、瀬越憲作らと復興につとめた。
第3期本因坊戦での橋本昭宇本因坊との挑戦手合において、広島市郊外の五日市(現広島市佐伯区)で行われた六番勝負の第2局は「原爆下の対局」として有名。

2. 今回のノミネート者
 安井算哲、井上(幻庵)因碩、正岡子規、喜多文子、雁金準一、陳毅、岩本薫、趙南哲

3. 過去の殿堂入り
 第1回特別創設記念表彰 徳川家康、本因坊算砂、本因坊道策、本因坊秀策
 第2回特別創設記念表彰 本因坊丈和
 第3回表彰 本因坊秀和、大倉喜七郎
 第4回表彰 本因坊秀甫
 第5回表彰 本因坊秀栄、本因坊秀哉
 第6回表彰 瀬越憲作
 第7回表彰 木谷実

【 この件に関する問い合わせ 】
 日本棋院囲碁殿堂資料館 : 03-3288-8601

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