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”小一プロブレム”特効薬 囲碁を使った小学校入学準備進行中 |
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小学校に入学した子どもが学校になじめない「小一プロブレム」を防ごうと、
東京都葛飾区のさゆり保育園(星英壽園長)が囲碁教室を導入し効果を挙げている。
園の出身児童が落ち着いて小学校の授業に取り組むことができるため、
保育の様子を見ようと周辺の小学校から教員が視察に訪れるなど、
教育関係者の注目を集めている。
小一プロブレムは、入学したばかりの小学一年生が集団行動をとれず、
授業中にじっと座っていられず、教師の話を聞かない―という状態が数カ月も続く問題。
ある小学校ではクラス担任以外にサポーター役の教員がいないと授業が成り立たないほど、
教育現場を悩ませているという。葛飾区も例外ではなく、これを知った星園長は、
自身の趣味の囲碁を子どもたちに教えることで囲碁の効能を活用して問題解決を図ろうと、
9年前から教室導入を決めた。
平成21年2月16日に保育園を訪ねてみると、年長組の子どもたちが、
整然と並んで十九路盤に向かっていた。
一時間の教室の中で、解説盤を使った十五分程度の講義に続き、
対局と講義を短いサイクルで繰り返し、子どもの集中が途切れないようにしている。
落ち着いて講義に耳を傾け、静かに対局を行う幼い子どもたち。
星園長によると「教室の初めと終わりに瞑想をして心を静めるんです」とのこと。
囲碁を通して、一生懸命やりとげることや、集中力を持続させること、
我慢することなどが自然に身に付き、
小学校に入っても新しい環境にすんなりと順応できるのだという。
キレる子どもが取りざたされて久しいが、ここでは、子どもたちの成長に、
囲碁が確かな「一手」となっている。
☆週刊碁4月20日号より転載
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