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@碁石は線の交わっている所に置く A黒石、白石交互に順番に打つ B一度置いた石は動かせない |
或る幼稚園ではこれを「三つのお約束」として子供たちにお話ししています。園児でもこれはすぐ理解しますので、説明に時間はかかりません。| C石を囲う |
私が子供たちに教えはじめた時、まず1図の形を示して「こんなふうに囲めば黒石が取れるんだよ」と説明していました。しかし、これでは子供たちの理解度が低いことに気づきました。この説明で子供どうし対局させてみると、ほとんどの子供たちが石を囲うことができていませんでした。そこで、初めから形を示すのではなく、子供たちにやらせてみることにしました。

| Dポンヌキゲーム(石取りゲーム) |
石を囲うことが分かれば、すぐ「ポンヌキゲーム」で楽しみます。私はいつも磁石式の解説大盤(9路盤)を使い、子供たちを白と黒の二つの班に分け一手ずつ、リレー囲碁(連碁)をします。最初は石を一個でも取った方(班)の勝ちというルールで行います。| Eアタリと逃げ |
5図の黒@と打った状態をアタリといいます。次に黒aで白1個を取ってしまいますよという意味で、もう1個打てば相手の石を囲んでしまう状態です。石取りゲームをしていくと、子供たちは、だんだんアタリが分かってきます。自分でアタリを発見できるようになった子供は相手の石を一生懸命、追いかけまわします。それも相手の石を取ることに夢中になりすぎて、自分の石が取られるのがわからない程です。何度も石を取られ繰り返していくうちに、自分の石がアタリになっていることに気づくようになり、5図のaに白石を置いて逃げることを発見します。それを発見した子供には「〇〇ちゃん、すごいね!石の逃げ方を発見したよ」とその場ですぐ誉めます。それを聞いた子供たちは「どれ?どこ?」と集まって〇〇ちゃんに教えてもらい、自分たちも早速試し始めます。

| F着手禁止とコウ |

| G陣地取りゲーム |

当然、碁の打てる人が教えるのだと思われるでしょうが、碁の打てない人でも子供たちに教えることが出来ます。現に私が廻っている幼稚園・保育園の保母さん達のほとんどは、碁が打てません。でも、立派に教えています。