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第51回欧州選手権戦(オーストリア・フィラッハ)

PHOTO
 ▲フィラハの町から見た山々の景色
 ▲欧州選手権の会場、コングレスセンター
 ▲子供に指導をしている最中の筆者
▲大会の受賞者達
▲梅津至大使と日本から参加の少年達
 
 2007年7月14日-28日まで第51回欧州選手権戦がオーストリアの南のフィラッハで開催されました。開会式にはウィーンから梅津至日本大使も挨拶に来て下さりました。

大会には、それぞれのトーナメントに延べ700名以上が参加し日本からも70名以上が参加されていました。

今年の中欧州は暑く当地でも毎日30-35度の灼熱の夏でした。

 山々に囲まれた高地である為に夕方は涼しくなる日もありましたが、対局後に近場の湖で泳ぐプレイヤーも沢山いました。

 プロ棋士は日本から中山典之六段と筆者。昨年からドイツに住む韓国女流棋士2名とオランダに住む元中国女流棋士が指導、指導側も国際的です。

 それでも参加者が多い為に先生が足りないのでしょう。私は大会開始の10時から夜の8時くらいまで次から次へと自分の碁を見て欲しいプレイヤー達に囲まれていました。

 そして大会の入賞者は韓国の若手達に続き、韓国で勉強した西洋のプレイヤー、そして日本で院生経験したプレイヤー達が上位を占めました。

 今や欧州でも並みのアマチュア5、6段ではトップの仲間入りすら出来ないほどレベルが上がりました。

そして10代のプレイヤーが各国で増えていますが、どこの国も、その若者を教える先生不足のようです。ほとんどのプレイヤーはネットで碁を打ち、少し本で勉強程度。

 この多くの若者達がこれから、どのように育っていくのか楽しみであると共に、碁を学べる環境を作りたいと願う気持ちが、ますます高まりました。

 それと共に、日本で碁を学び育った私としては、碁から学んだマナー、エチケット、心構え、、、『棋道』の貴重さを心に重く感じた日々になりました。

 

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2007年08月28日 15:19に投稿されたエントリのページです。

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