対局マナー


対局のマナー
囲碁は「棋道」(きどう)といいます。(「棋」は囲碁や将棋の意味)
柔道、剣道、茶道、華道などと同じく、昔から技芸の品位と礼儀を尊重してきました。
対局の相手に不愉快な気持ちを与えず、勝負は盤上でフェアに競うということが対局マナーの基本です。

挨拶
打ち始めるときお互いに一礼、または「おねがいします」と挨拶をします。
対局が終わったときも一礼、または「ありがとうございました」と挨拶をします。
もちろん使った碁石をキチンと片付けるのも忘れずに!
(礼に始まり、礼に終わる)



「マッタ」はしない
「マッタ」とは一度盤上に置いた石を別の所に打ち直すことを言います。
「マッタ」を自ずから防ぐには、打つところが決まるまでは石に触れないという習慣を身につけることです。こうすれば確信をもった手が打てるようになるし、碁石を手に持ってジャラジャラさせたり、碁笥の中に手を入れて石をガチャガチャさせるようなこともなくなり、相手に不快感も与えずにすみます。
(マッタはしないでね)



対局中のおしゃべり
囲碁は別称「手談」ともいわれ、盤上で一手一手意味のあるコミュニケーションをしているので、対局中、おしゃべりをする必要がありません。
親しい友人等と打つ時などユーモアのある会話、相手をなごませる会話をしながらの碁は、時には楽しいものですが、お互いの思考の邪魔にならない程度にしましょう。
また、一番困るのは観戦者の口出しです。「アッ!」とか「ウッ!」と言われただけでも対局者は気になるし不快です。観戦者は対局中の碁に関することを絶対言ってはいけません。
(対局中の助言はやめましょう)



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