【第39期名人戦七番勝負第5局】
井山裕太名人、河野臨九段ともに二勝二敗で迎えた第39期名人戦七番勝負第5局(朝日新聞社主催)が、10月15、16日、静岡県熱海市『あたみ石亭』で行われた。序盤早々に新型が現れ話題を集めた一局は難解な攻防に発展したが、中盤の競り合いで、河野に読み落としがあり形勢は一気に急転回。白番の井山が176手まで中押しで勝利をもぎとり、連覇にあと1勝と迫った。現地陣営は、立会・小県真樹九段、記録秒読み・鶴田和志二段と王景怡二段。新聞解説・羽根直樹九段。
【新初段シリーズ・芝野虎丸新初段】
東京本院所属院生による4月から6月の研修手合成績最優秀者1名だけがくぐり抜けることができる夏季棋士採用。今年この狭き門を突破したのが芝野虎丸新初段である。14歳のルーキーの力量やいかにということで、恒例の新初段記念対局の指南役を探していたところ、折よく来日していたかつての世界チャンピオン・中国の孔傑九段がこの任を買って出てくれた。異色の顔合わせとなったこの一局の模様をお届けする。