【中信銀行杯第26回テレビアジア選手権】
第26回テレビアジア選手権(主催・中国囲棋教会、CCTV、協力・NHK、日本棋院、KBS)が、8月16日から19日まで中国北京市「長安大飯店」で開催した。日本からはNHK杯を3連覇した結城聡九段、準優勝の河野臨九段、そして昨年の覇者である井山裕太テレビアジア選手権者の3人が大会に臨んだ。結城と井山が初戦で敗れるものの、河野が本大会初出場にして、決勝戦に勝ち進んだ。しかし、決勝で李世ドル九段に敗れ、河野は国際戦初優勝を逃し、李が6年ぶり3度目の優勝を果たした。なお、本大会の模様は10月5日15時から17時までNHKのEテレで放映される予定だ。
【棋士200名が選ぶ『語り継ぎたい好手・名手』、第1位は?】
『語り継ぎたい好手・名手』の堂々第1位に選ばれたのは、亡くなって10年になる加藤正夫名誉王座が名人戦の舞台で放ったヨセの妙手だった。200人の棋士中、126名が推したのだからダントツの1位といえるだろう。昭和61年の第11期名人戦、加藤挑戦者が小林光一名人を3連覇と圧倒して迎えた第4局、渾身の大長考から繰り出した一手、いや二手である。この背景を当の相手の小林名誉三冠、名人挑戦を決めて大忙しの河野臨九段、故人のまな弟子の大森泰志八段に、故人の人柄を含めて存分に語ってもらった。