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週刊碁3月11日号(3月4日発売)特集内容

【第37期棋聖戦七番勝負第5局】

 張栩棋聖、井山裕太本因坊ともに二勝二敗。どちらがカド番に追い込むのかシリーズの行方を占う大一番である。第37期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)第5局が2月27日、28日に静岡県熱海市「熱海後楽園ホテル」で行われた。序盤で主導権を握った井山が終始隙のない打ちまわしを見せ、完勝ともいえる内容で206手まで白番中押し勝ち。貴重な3勝目をもぎ取り、棋聖奪取にあと一勝と迫った。現地陣営は、立会・王立誠九段、新聞解説・林海峰名誉天元、記録・沼舘沙輝哉初段と藤沢里菜初段、現地大盤解説・大森泰志八段、巻幡多栄子三段。


【新初段シリーズ第4戦】

 本シリーズ4人目の登場は、日本棋院中部総本部の卞聞愷(ビャン・ウォンケイ)新初段。二十歳で果たした入段の喜びを「今まで支えてきてくださった皆さんに感謝したい」とかみしめながら優しく話す。顔立ちもおっとりしているが、ひとたび碁盤に向かえば戦う棋風だ。胸を借りたのは、碁界きってのハードパンチャー、淡路修三九段。本局では、その大先輩をして「力が強くて参った」といわしめた果敢な攻めを魅せてくれた。 


週刊碁3月11日号
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