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週刊碁5月23日号(5月16日発売)特集内容

【第66期本因坊戦七番勝負第1局】
 攻めの山下が、そのプレッシャーだけで羽根を圧倒した。第66期本因坊戦七番勝負[毎日新聞社主催]が5月11、12日、島根県松江市「佳翠苑皆美」で開幕した。昨年とは攻守ところを変え、山下道吾本因坊に羽根直樹九段が挑戦する。中盤から主導権を握った山下が、厳しいヨリツキを見せて快勝。初防衛に向けて幸先のよい白星を挙げた。本局の立会は小林光一九段、新聞解説に望月研一七段、記録係は柳沢理志三段、沼舘沙輝哉二段。NHK衛星放送解説は王銘エン九段、聞き手に中島美絵子初段。


【新初段シリーズ・宮本千春新初段】
 新初段シリーズの最終戦は、女流特別枠を突破した宮本千春初段が溝上知親八段に挑戦した。宮本初段は都内の高校に通う17歳。定先という手合割の厳しさは本人も認めていたが、臆せずに果敢に挑戦した。序盤から一流プロの洗礼を浴びつつも、態勢をたて直して、溝上八段を相手に大ヨセの時点では形勢不明にまで持ち込んだ。最後は、惜しくも秒読みに追われ、短気を出して崩れてしまったが、勝負師としての素質は十分にみせた一局だった。


週刊碁5月23日
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