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週刊碁11月9日号(11月2日発売)特集内容

【第28期女流本因坊戦五番勝負第4局】

  謝依旻女流本因坊に青木喜久代八段が挑戦していた第28期女流本因坊戦五番勝負(共同通信社主催)は、謝が3勝1敗でタイトル防衛に成功、3連覇を果たした。最終局となったこの第4局、かつての覇者である青木を退け、「女王宣言」をするにふさわしい内容でシリーズをしめくくった。青木もその力を存分に見せつけたが、第3局の手痛い逆転負けが響いた。今回の防衛で国内トップの地位を固めた謝には、さらなる連覇と国際棋戦での活躍に大きな期待がかかる。なお、本局の立会は王立誠九段、記録は甲田明子三段と潘コンユ初段。

 

【第57期王座戦五番勝負開幕】

 今年の秋の陣は特別なものになるはずである。それは井山裕太新名人が七大タイトル獲得の最年少記録を塗り替えたからだけではない。第一人者の張栩の核心に初めて迫ったからである。NHK衛星放送で見る張からは心の揺れが感じられた。それは、これから五番勝負を争う山田規三生九段や山下敬吾棋聖が鋭敏に嗅ぎ取ったはずだ。戦国時代に戻るか、張がどう立て直すかを占う緒戦となった第57期王座戦(日本経済新聞社主催)第1局は10月23日、東京千代田区の「グランドプリンスホテル赤坂」の別館「弁慶橋清水」で打たれ、張王座が白番中押し勝ちをおさめた。


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