【富士通杯、依田・張が8強に】
世界戦の先駆けとして、国際時代を牽引してきた第20回世界選手権・富士通杯(主催・読売新聞社、協賛・富士通株式会社)が開幕した。四月14、16の両日、東京・市ヶ谷の日本棋院で一、二回戦が行われ、ベスト8に日本から張栩碁聖と依田紀基九段の二人が勝ち上がり、韓国と中国は3名ずつ残った。世界戦に並々ならぬ意欲を見せる二人だけに、久々の日本勢の優勝に期待が高まる。準々決勝は六月二日に韓国のソウルで行われる。
【十段戦は最終局での決着へ】
趙治勲十段に山下敬吾棋聖が挑戦している産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「第45期十段位決定五番勝負」の第四局が、趙2勝1敗のあとを受けて十九日午前九時から愛媛県松山市の道後温泉「宝荘ホテル」で行われ、午後6時4分、106手までで白番の山下が中押し勝ちして対戦成績を2勝2敗のタイとした。持ち時間各四時間の一日打ち切り制。残り時間は山下20分、趙1分。五番勝負はいよいよ最終決戦へ、第五局は25日、東京・市ヶ谷の「日本棋院会館」で行われる。
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・プロ棋戦
王座戦:高尾紳路名人―井山裕太七段
碁聖戦:河野臨天元―依田紀基九段
新人王戦:望月研一六段―河英一四段
棋聖戦最終予選:山城宏九段―山田規三生九段
十段戦最終予選:小林光一九段―酒井猛九段
・テレビ棋戦
NHK杯:金秀俊七段―藤井秀哉六段
竜星戦:石井邦生九段―淡路修三九段
・アマ碁界ニュース
・榴石会
・ビジネスアミーゴ
・オージーフーズレディース
・小学校の入学式で囲碁教室(群馬県伊勢崎市)
・明朗解説!ザ・直感→黒番・望月研一六段出題
正解
黒1の肩ツキが絶好手。白は受けざるを得ず、黒5まで自然に白の連絡を断つことになれば、黒好調の信仰です。中央を黒aとトブのは、策のない手。白5と受けられて次の手がなく、攻めのチャンスを逃しています。
・すばやく正確に・1分の詰碁
【解答・白死】
白のダメヅマリをつく。黒1が急所で、白2には黒3から7まで白死となる。黒1で3は白1が好手で白生きる。