喜多文子名誉八段が囲碁殿堂入り
― 第10回囲碁殿堂表彰委員会で選出 ―
7月16日、日本棋院において「囲碁殿堂表彰委員会」が開催され、第10回囲碁殿堂入りとして、喜多文子名誉八段が選ばれました。女性が囲碁殿堂入りをするのは初めてです。
有識者、棋士からなる出席委員10名により、事前にノミネートされた候補者の中から投票により選出されました。
囲碁殿堂入りを果たした喜多文子名誉八段に対しては、顕彰レリーフを制作し、日本棋院会館地下一階の「囲碁殿堂資料館」にて展示を行う予定です。
1. 囲碁殿堂入り決定者の経歴と主な業績
喜多文子 1875 ( 明治8 ) 年 ― 1950 ( 昭和25 ) 年 |
経歴 |
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江戸・明治に活躍した女流棋士林(はやし)佐野(さの)の養女となり碁を学ぶ。三段に進んだ後、能楽家元喜多六平太に嫁ぎ碁界から離れる。 |
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10年以上間を置き復帰した後は、新聞碁などで活躍し、大正10年女流棋士として最初の五段に昇る。 |
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昭和25年亡くなる。追贈七段。昭和48年名誉八段。 |
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主な 業績 |
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大正末期の碁界合同に尽力し、大正13年の日本棋院設立に際し、大倉喜七郎と並ぶ功績を残す。その後第一線から退き、後進の育成に励む。 |
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「囲碁界の母」と讃えられ、伊藤友恵、大山寿子、杉内寿子など門下生は数多い。 |
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2. 今回のノミネート者
寛蓮、林元美、井上(幻庵)因碩、正岡子規、喜多文子、橋本宇太郎、趙南哲
3. 過去の殿堂入り
第1回特別創設記念表彰 |
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徳川家康 、 本因坊算砂 、 本因坊道策 、 本因坊秀策 |
第2回特別創設記念表彰 |
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本因坊丈和 |
第3回表彰 |
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本因坊秀和 、 大倉喜七郎 |
第4回表彰 |
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本因坊秀甫 |
第5回表彰 |
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本因坊秀栄 、 本因坊秀哉 |
第6回表彰 |
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瀬越憲作 |
第7回表彰 |
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木谷実 |
第8回表彰 |
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岩本薫 |
第9回表彰 |
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安井算哲 ( 渋川春海 ) 、 陳毅 |
【 この件に関する問い合わせ 】
日本棋院囲碁殿堂資料館 : 03-3288-8601