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25世本因坊治勲に続き、史上2人目の大3冠を達成した井山6冠
大3冠までの歩みをご紹介します。


井山裕太6冠獲得特別インタビュー
井山裕太6冠 名人奪取・大3冠獲得特別インタビュー
( 別窓で開きます。音量にお気を付け下さい。 )



井山裕太七大タイトル獲得の歩み




関係者コメント ( 週刊碁 2013年10月28日号より )


25世本因坊治勲
 最終局は出来が悪くてね、もっとすっきりとカッコ好く決めたかったかもしれないね、井山さんは。これからもずっと語り継がれていく碁だから。でも、すべてが完璧だと出来過ぎだから、ちょうど良いところでしょう。
 井山さんはスーパーマンですよ。彼はぼくなんかより遥かに素晴らしい、素敵な人です。すべての点において優れているから、どんどん記録を破ってくれるのは、快感です。いずれすべての記録を塗り替えるでしょう。また、それは彼の使命です。
 今後は六冠にとどまらず、七冠も取って早碁も取って、世界戦もどんどん取ってもらいたい。日程調整が厳しいだろうけど、そこは井山さんは特例として、何とかして欲しいな。ファンは何よりもそれを望んでいるだろうし、その価値のある人です。

25世本因坊治勲

石井邦生九段 ( 師匠 )
 終わって、井山から電話がかかってきました。声がはずんでいましたよ。すばらしい弟子を持って、誇りに思うし、身のふるえるようなしあわせを味わっています。入段して十二年で大三冠。順調すぎてこわい感じもあります。
 すごいですね。どんな局面でも時間を気にせず、最強手を求める。この姿勢がいまの井山の原動力になっているのでしょう。
 大目標の全冠制覇と、子供のころからの夢だった世界最強へ向かって、プレッシャーが強くなるでしょうが、守りに入らず、これをプラスに変えれば、まだまだ伸びると信じます。

石井 邦生九段

大竹英雄名誉碁聖
頭の中を見たい
 六冠、おめでとうございます。今回のシリーズは興奮しました。知恵のある二人ですから、百時間、二百時間でも使って打ってほしかったです。井山さんは、頭の中を見てみたい、読んでいる図を見てみたい、と思わせる棋士です。良いお手本ができたのですから、若い棋士がつづくように願っています。

大竹英雄名誉碁聖

謝依旻女流本因坊
すごいの一言
 六冠を獲得され、しかも大三冠に就かれたとは、すごいの一言しかありません。世界戦でも優勝してほしいです。碁についていえば、井山さんと私では見ているものが違うと思います。どこまで読んでいるのか知りたいです。

謝依旻女流本因坊

武宮正樹九段
初対局の思い出
 井山さんと初めて対局したのは、彼が十代で無冠のときでした。対局態度、碁に対する感性、自分の打ちたいところに打つ姿を見て、日本でいちばん碁の質が良いんじゃないか、と感じたのを覚えています。大三冠はすごいこと。これから世界に向けての活躍を期待しています。

武宮 正樹九段