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文化庁文化交流使としての囲碁普及・ウイーン

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 ▲由緒ある時計
(以下すべてウィーン市内風景)
 ▲テレビ取材
 ▲ニューイヤーコンサートでおなじみの楽友協会
▲親子で入門
▲若手プレイヤー達
2007年3月より文化庁から『文化庁文化交流使』(英語のタイトルSpecial Advisor for Cultural Exchange)の指名を受けて、オーストリアのウィーンを拠点に欧州の囲碁普及の真最中です。   

まず最初に拠点がウィーンになった理由をお伝えしましょう。 この10年間フランス・パリとフランス語圏のスイス・ジュネーブを拠点に囲碁普及をしてきました。ちょうど良い波に乗ったようで、フランス、ジュネーブ界隈では『碁熱』がかなり広がりました。  

その熱が、そろそろドイツ語圏にも波及するころかと思い、昨年辺りから、ドイツ、オーストリアの囲碁事情を調べておりました。

ドイツでは、昨年から韓国の女流棋士が移り住み本格的な囲碁指導を始めていました。 そしてウィーンでは、若手の囲碁普及を2年前から本格的に始めていたのですが、指導者がいなくて困っている状況でした。それと、今年の欧州囲碁選手権戦はオーストリアの南の古都フィラッハです。   

その状況に文化庁からの『文化交流使』の指名が重なったのです。 二つ返事でこの役を受けさせて頂きました。 オーストリア囲碁協会の『1日も早く来て欲しい』の意向に添うように、2月半ばにジュネーブの家を引き払い、一度、東京に帰り3月にウィーンに入りました。   

かなり厳しい日程でウィーンに入ったのですが、オーストリア囲碁協会の方々の嬉しい顔、若手プレイヤーの熱心な様子に私の旅の疲れも癒されました。   

囲碁指導の為のプロジェクトの話し合い、欧州選手権戦の為の話し合い。 役員との信頼関係を築き、プレイヤー達の棋力を知り、囲碁クラブの状況を把握し、そしてウィーンの街を電車、地下鉄で自由自在に動き回れるようになるまでには、2、3ヶ月の月日が必要でした。  
 
その間、ドイツ、スイス、スコットランド、オーストリア国内のほかの都市にも出かけて行きましたので、ここまでは、本当に忙しい日々でした。   

それと、海外生活に慣れている私とは言え、新しい国で新しい住まいを探し落ち着くまでには、かなりの時間とエネルギーが必要なものです。    

ウィーンで開催された16年前の欧州選手権戦を初め、個人的に何回も訪れていたウィーンですが、いざ暮らすとなると、全く違う街になりました。   

古都・ウィーンを訪れる日本人観光客は年間50万人と聞きます。   

世界を制覇したハプスブルグ家の歴史的建物の多くは町の中心にあるので、観光客もそこに集中します。   

趣のある街中を馬車が観光客を乗せて闊歩しています。 そしてウィーンと言えば、音楽にウィーンナーワルツ!   

長い文化の歴史を誇るウィーン人に日本の文化の一つとして碁を紹介し、教えるのが、今回の私のチャレンジです。

またウィーンは国連もある国際都市で東欧の入り口でもあります。 大きなチャレンジをしていることに日々気づかされています。


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2007年06月13日 11:58に投稿されたエントリのページです。

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