文化庁文化交流使としての囲碁普及・ウイーン
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今回の普及は文化庁の指名の元で活動できる為、欧州の大使館、総領事館の協力を得られます。 今までにフランスパリのパリ日本文化会館で毎週土曜日午後の囲碁講座、スイスジュネーブでは総領事館で毎週月曜日夜の囲碁講座を興してきました。 日本と違い、碁会所がない欧米で、初心者、女性、子供が碁を学べる場所がない為に、日本文化の窓口である大使館・総領事館のパブリックスペースを利用させて頂いています。 ウィーンでも早速その囲碁講座開設となりました。 大使館のサイトを見て集まった人だけで定員40名が毎週一杯になる大盛況ぶりです。毎回、来る人は少しずつ入れ替わるのですが回を重ねる度に若い青少年が増えてきているようです。 こちらでは6月末が学校の年度末です。どこの講座も6月末で終了になります。年度の初めは9月初めですが、この様子だと『子供教室』開催も可能になってきました。嬉しい限りです。 この講座を初め他のすべての囲碁普及、活動はオーストリア囲碁協会の全面的な協力を得ています。 盤石の提供、移動、インストラクターなど。 今まで色々な国で囲碁普及をしてきましたが、これほどチームワークがよい囲碁協会を見たことがありません。 一つには7月14日?28日に開催される、第51回欧州選手権戦がオーストリアの南の古都フィラッハで開催される為、役員を初め多くのプレイヤー達がボランティアでフル回転しているときだという事情もあります。 予想では過去最高の1000名に達する、欧米で一番大きな大会になりそうです。日本からもすでに70名を超える申し込みがきています。 大会は1日だけの参加からウィークエンドトーナメントなど様々な参加が可能です。 今からでも、まだまだ申し込めますので、ぜひ皆さんもウイーン、ザルツブルグ、東欧の旅行なども兼ねて『世界の囲碁の祭典』に参加してください。 欧州選手権戦の会場でお会いできることを楽しみにしてます! (申し込み方法 http://www.goverband.at/egc2007/) |
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一番、最初に海外の学校で囲碁の紹介の経験をさせて頂いたのが26年前のオーストラリアの日本語を学ぶ中学生の日本語のクラスでした。日本語を学びながら、碁も学ぶと言う趣向です。 『碁』と言う漢字の中に生徒が学んだ漢字『石』を見つけて喜ばれた記憶があります。 それから、フランス、スイス、シンガポールなどの学校で碁の紹介、指導をしてきましたが、この度、教え始めたウイーンの学校は『さすがウィーン!』と感心させられています。 まずマリア・テレジアゆかりの私立学校。 階段を上るとマリア・テレジアの肖像画、美術館並みの図書館があります。そして校庭は広大、それもそうです、ハプスブルグ家の離宮だったのですから。。。 そして、欧州の学校の年度末、6月末に碁の紹介をしたところ、『ぜひ新学期から本格的に』と、頼まれました。 もう一つは、あのシューベルトが学んでいた由緒ある学校。 建物も元教会を学校にしたもので、レンガ造りの蔦で覆われた古いものです。 昨年度にオーストリア囲碁協会が全生徒に碁の説明に行きました。 その後、私の押しかけ囲碁講座を打診したところ、もっと碁を学びたい生徒が30名ほど集まりました。 すでに棋力は10級前後が数名出てきました。 『生徒たちから、先生又来年も!』と言われているので、先生方も『ナイン』とは言えないでしょう。 今年の春まで滞在していたスイスの学校の囲碁部、ハンス・ピーチ・メモリアル・トーナメント大会(各学校3名のチーム大会)で盛んになっているドイツの学校、今や、欧州の囲碁のリーダー格のフランスのユース大会、そして音楽教育の本場であるオーストリア。 徐々に碁の低年齢化の普及が広がってきています。 この輪を世界に広めていくのは、とても楽しく夢があります。 碁を通じて、子供たちが世界に友達が出来ることを経験してもらえれば本当に嬉しいです。 世界小・中・高校選手権戦ができる日を夢見ています。(世界の大学生の大会はすでに行われています) |