新春文字詰碁「戌」に多数のご応募をいただきまして、誠にありがとうございました。応募総数は425通、正解者数は141名(正解率33%)となりました。 正解された方の中から抽選で10名様に、 A賞:「羽根直樹棋聖揮毫扇子&打碁集」(5名様) B賞:「山下敬吾九段揮毫扇子」(5名様) のいずれかを差し上げます。 当選の発表は、発送をもって替えさせていただきます。 なお、賞品の到着は、2月上旬を予定しております。 |
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黒先生き |
謹賀新年。「戌」を生かしてください。 |
ヒント:私が作る文字詰碁は、文字の黒石に詰碁として不要な石は一つもありません。 120年前の戌年(1886)朝鮮の開化派政治家で亡命中の金玉均(1851−94)は、日本政府によって小笠原に移されます。人柄に惚れ刎頸(ふんけい)の友となった本因坊秀栄は、金玉均を訪ねて船で小笠原へ。金玉均によって小笠原は碁が盛んになったと伝えられます。 |
A〜Dの中から一つ選んでください。 |
出題:六段 平本弥星 |
正解は「B」 |
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正解-1図 |
黒1が正解です。白2には黒3が肝要。 ここには白4以下で眼ができなくとも、黒13で後手一眼が残ります。黒9に左方を応じないと、左辺で一眼ができます(次図)。すなわち、黒3と打った状態で黒の後手一眼が4か所に生じており、二眼の生きが確実。白A、黒B、白Cには黒Dです。白2で3は、黒2で白を取れます。 |
正解変化-1図 |
上図黒9のとき、白が左辺を受けずに他所の眼を奪えば、黒2から4に白5よりなく、黒6またはAで白三子が落ちます。 |
正解変化-2図 |
最初に白1と応じたら、黒2から4で生きとなります。黒5で生きを白が防いだとき、黒6が利いて黒8。白9よりなく、黒10またはAで白三子が落ちます。 |
失敗図はこちらから |