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高尾、嬉しい初防衛 <第61期本因坊戦七番勝負> (7月) |
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第61期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第六局が7月11、12日の両日にわたり、神奈川県箱根町「龍宮殿新館」で行われ、高尾紳路本因坊が挑戦者・山田規三生九段を下した。
「タイトルは防衛して一人前」という言葉を良く聞く。高尾が今期にかける意気込みは相当なものだった。しかし、番碁が始まる前まで、今年の成績は負け越しており、決して良い状態で臨んだとは言えなかった。
ところが、蓋を開ければ山田との激戦を通して戦いのリズムを取り戻したようだ。「番碁が始まってからは、頭の中が本因坊戦のことでいっぱいになりました」とインタビューで高尾が語っていた。
佐賀県唐津で行われた第四局で山田をカド番に追い込んだ。しかし、山形県米沢での第五局では山田が踏ん張った。
最終局までいけば勢いのあるほうが勝つ可能性が高い。高尾としては「本局で決めよう」という気持ちが強かったに違いない。
そして19時11分、山田がアゲハマをひとつ盤上に石を置き、この瞬間、高尾の初防衛が決まった。
対局を終えた翌朝の記念撮影のとき、「今朝、師匠に電話をして『おめでとう』と言っていただきました。今期は、一局一局を大事に打とうと思ったのが結果につながりました。まずは、他のタイトルも獲得できるよう頑張りたい」と満面の笑みをみせた。
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