 |
 |
 |
 |
|
|
|
治勲、充実防衛 <第44期十段戦五番勝負> (4月) |
|
 |
第44期十段戦五番勝負は、趙十段の3勝1敗でタイトルを防衛となった。
五番勝負が始まる前の成績は趙治勲十段の3勝9敗、よって戦前は山下敬吾棋聖が有利という予想もあった。しかし、蓋を開けてみれば趙が第1、2局を連勝。後のない山下は第3局、先番8目半勝ちし、反撃の狼煙をあげた。
そして第4局、序盤は互いの間合を計るように進行。中盤からは趙が長考するも、持ち味の鋭い踏み込みは見られず、冷静な手堅い手を選択した。
途中、あわや終局かと思われたが山下も意地の粘りでヨセ勝負に。しかし、終始冷静に打ち進めた趙が先番2目半で勝利を収め、防衛を果たした。同時に、自身の記録であるタイトル獲得最多数を69に伸ばした。
局後、趙は「記録よりも若手と打てることが楽しい」と笑顔で語っていた。
|
Copyright© Nihonkiin all rights reserved(記事および写真の無断転載を禁じます)
|
|