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みなさんこんにちは(^-^) 「きまぐれリレー日記」、まさか自分に回ってくるとは夢にも思っていませんでしたが、後輩の村川君から回って参りました。 夢にも思わないことで目を回す・・ そう、去年のNHK杯でありました。そんなことが。 私中野が石田芳夫先生との対局で、終局間際に自分からアタリに突っ込んだやつです(笑)。 今回はその時のことを詳しく解説してみたいと思います(笑)。 まず最初に、僕自身があの事件のことをどう思っているかですが、我ながらあっぱれ・・・ではないですけど、良い笑い話だと思っています。むしろ僕よりも石田先生に申し訳なかった事件でした。 ファンの方の中には、あの時石を取った石田先生を非難するようなお声もあったようですが、決して非難されるようなことではないと思います。 碁は全て自己責任です。 お互いが大なり小なりミスをするわけですが、「今の間違えただけだから許してー」なんてのは通用致しませんものね^^; あのときのミスは、傍から見る限りではとんでもなく初歩的なミスで、それこそたくさんのファンの方から 「プロでもあんなことがあるんですねーー」 と喜んで(?)頂けましたが、正にその通り・・。(アタリですものね^^;) では何故そんなミスをしてしまったのでしょうか?! それをこれからご説明申し上げます。 そう、あの碁は布石で僕が打ち難くしてしまい辛抱をしておりました。 それが、途中からそれなりに手応えを感じ出し、ここをうまく捌けば有望・・という感触を得るまでに至りました。 そんな矢先に石田先生にとんでもない錯覚が出まして、僕はその時投了されるのかと本気で思ってしまいました。 そう、この気持ちがそもそもの発端ですね。 その後、山あり谷ありの戦いが続きましたが、その中で幾度思ったことでしょう・・・。 ヒヤッとした場面もありましたがなんとか乗り越えて、後は小ヨセを残すのみ。目算(お互いの地の計算)もできて、「とうとう、とうとう勝ちだ・・・」そう思った直後にあの事件が起こったのです。 しかもその場所は、序盤に石田先生がダメの具合を錯覚されたのと同じ場所でした! これは「鬼門」とでもいうのでしょうか。 ちなみに僕の頭の中ではヨセの想定図を色々考えていまして、目算をするためにも、この部分はこういう相場で黒地何目白地何目・・・なんてやっていました。 そして、僕の頭の中では「あそこに打ってもアタリにならない図」を見ていた訳です。 しかしそれは想定図であって、実際に打つ時はちゃんと確認して打ちますのでやはりアタリに気がつかないなんてありえません。 精神疲労の極地で、「やっと終わりだー」と思った瞬間から思考回路が働かなくなったのでしょう。 あの突っ込みは、ほとんど時間を使わずに打たれています。(きっと。もう忘れましたけど。。) 面白いのは、打った後すぐに石田先生の驚きの気配を感じ、その気配に驚いたのが僕です。 「えっ」と言われて、こちらが「えっ」て(笑)。 鬼門に焦点が合うまでに少し目が泳いだように記憶してます(笑)。あの時の驚きは一生忘れられそうにありません、と普通は言うのですが、もうボチボチ忘れそうです。 「関西はボケとツッコミの文化」とはよく言われる言葉ですが、あれは「ボケてツッコミ(*^^*)」(失礼しました)。 長々と失礼しました。 ネット対局は早碁の練習です。もしまたNHK杯に出れたら、頑張ります!
日時: 2007年03月09日 00:00 | パーマリンク
2007年03月09日 00:00に投稿されたエントリのページです。
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