矢代、幸せ初防衛 <第25期女流本因坊戦三番勝負> (11月)

 

 第25期女流本因坊戦は、矢代久美子女流本因坊の防衛で幕を閉じた。

 戦前から不調を噂され、五番勝負を危ぶまれていた矢代だったが、第1局を落としたものの、第2局から3連勝で見事にタイトル防衛を果たした。

 終局後、主催紙の取材中、「聞くだけヤボですが、この結果はまずどなたに報告されますか?」とたずねられ、矢代は「ええと、とりあえず家に連絡したいと思います」と、しきりと照れ笑いを浮かべていた。

 「今後の目標は女流世界戦(大理杯と正官庄杯)でがんばりたい。タイトルを持っている責任がありますから」

 敗れた祷は「今回は思い切って打とう、と心がけていたのですが……。わたしの実力不足、悔いの残る内容です。いい勉強になりました」。 と語った。


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