朴正祥、初出場初優勝の快挙 <第19回世界戦主権・富士通杯> (7月)

 

 第19回世界選手権・富士通杯の決勝は韓国の新鋭・朴正祥六段が中国の周鶴洋九段に勝って、初出場で初優勝を決めた。

 準決勝で昨年の優勝者・李世ドル九段に勝利した周九段。マスコミやファンの論調は「あの李世ドルを下したのだから、優勝できて当然」というもので、周九段にかかる重圧は大きかった。

 そのプレッシャーからか、肝心の決勝戦で周九段の石は伸び悩む。

 変調の周九段に対し、朴六段は無理なくリードを奪い、以降も危なげない打ち回しで押し切った。
 朴六段は新鋭戦で優勝したこともある有望な若手ながら、同世代の崔哲瀚九段や宋泰坤八段・朴永訓九段らスター棋士の陰に隠れて目立たない存在だった。

 「僕はまだ弱い。この優勝に満足せず、もっと強くなりたい」と決意を新たにしていた。
 

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