依田、3人抜きで日本初優勝! <第7回農心辛ラーメン杯世界最強戦> (2月)

 

 2月24日、韓国不敗神話、李昌鎬不敗神話がついに崩れた。

上海を舞台に行われた農心杯の最終ラウンドで日本チームの主将・依田紀基が、趙漢乗八段(韓国・当時)、孔傑七段(中国)、そして李昌鎬九段(韓国)を連破し、日本に初優勝をもたらした。

 日中韓が各代表5名で勝ち抜き戦を行う農心杯が始まってからの過去6回、韓国は一度として土俵を割ったことがない。

 昨年、今回と同じ最終上海ラウンドでは李昌鎬ひとりという所まで追い詰めた。しかし、李は日中選手を相手に脅威の5人抜きで不敗神話を守り抜いた。

 農心杯で予選16連勝・本戦14連勝の合計30連勝を記録していた李の大記録はこの1局で終止符を打った。この大会前まで李との対戦成績が8勝8敗だった依田は、今回の勝利で1歩リードした。

 歴史を塗り替えた依田は「世界戦へ出場する以上は結果を残さなければ…」と、つねづね語っていた。番碁の舞台と同じ和服で登場した依田の姿は日本ファンへの最高の贈り物となった。


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