木取り



木取り
木取りとは、原木から盤の形を取ることですが、柾目(まさめ)と板目(いため)の取り方があります。
また板目は木裏(きうら)と木表(きおもて)の取り方に分けられます。
木口(こぐち)(碁盤の前後側面)を見ればその木目で簡単に見分けられます。



柾目(まさめ)
柾目の取り方ができる原木は樹齢何百年という希少ものです。
盤面の木目が直角でスッキリと美しく、打ち味が優れています。
木口に表れる木目が上面から下面へまっすぐ通っているのは天地柾(てんちまさ)盤といい、木目が上面だけまっすぐなのは天柾(てんまさ)盤といいます。
柾目盤(天柾盤) 木口から見た木目


板目(いため)
盤面に板目が表れる木の取り方です。
木口から見て、木目が「Uの字」型を木裏(きうら)盤といい、「逆Uの字」型を木表(きおもて)盤といいます。


・木裏(きうら)
一般的に盤面の中央に板目が表れ、傷は少なく面味は比較的良いものです。
木裏盤 木口から見た木目


・木表(きおもて)
木裏盤とは天地が逆になる盤で、表面に割れ、裏面に傷が生じやすくなります。
ランクとしては一番下とはなりますが、打ち味は決して悪くなく、価格から見てもお買い得品が多い盤です。
木表盤 木口から見た木目