囲碁の歴史10 現在(昭和から平成)の碁(2)


プロ棋士の活躍(中国・韓国)
昭和30年(1955)韓国では韓国棋院が設立され、 昭和56年(1981)には中国囲棋協会が設立されました。

現在中国棋院では、馬暁春、常昊、邵剛、周鶴洋、羅洗河等が、また韓国棋院でば薫鉉、イーチャンホ、劉昌赫等が活躍しており、日本・韓国・中国の三つ巴となって世界棋戦を競っています。
゙薫鉉
韓国棋院
イーチャンホ
韓国棋院
馬暁春
中国棋院
常昊(じょうこう)
中国棋院



アマチュアの碁
アマチュアの碁では昭和30年(1955)にアマ本因坊戦、昭和34年(1959)に全日本女流アマ戦、昭和36年(1961)にはアマ十傑戦が開始され、平田博則(ひらたひろのり)、菊池康郎(きくちやすろう)、原田実(はらだみのる)、三浦浩(みうらひろし)、中園清三(なかぞのせいぞう)らが活躍しています。

昭和32年(1957)に全日本学生本因坊戦、昭和39年には全日本学生十傑戦もスタートし、学生囲碁界も盛んになりました。

昭和48年(1973)、学習指導要領の改訂にともなって必修クラブが導入され、囲碁が小中高校生に広まりました。

昭和40(1965)年から12年続いた旧高校選手権を発展解消して、新たに昭和52年(1977)、第1回高校選手権をスタート、昭和55年(1980)には中学生以下の少年少女大会も始まりました。



宇宙の碁
平成8年(1996)、スペースシャトルエンデバー船内で宇宙飛行士ダニエルバリー氏と若田光一氏が宇宙で初めての試みとして囲碁を楽しみました。

宇宙では無重力のため、加工された紙製の碁盤にペタペタ貼るシール碁石が使われました。



世界アマチュア囲碁選手権
昭和54年(1979)、第1回世界アマチュア囲碁選手権が開かれ、中国の聶衛平(じょえいへい)が優勝しました。

現在、世界アマチュア囲碁選手権は約60ヶ国・地域からの代表選手が出場する大規模な大会となっています。






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