碁石



碁石の材質
碁石の高級品は白石はやわらかい光沢につやがある蛤貝から作られ、また黒石は硬質でキメ細かい粘板岩から作られます。
廉価品ではプラスチック製やガラス製もあります。


日向蛤
日向蛤は宮崎県日向のお倉ヶ浜で採れる「スワブテ蛤」が使われていましたが、この蛤もほとんど枯渇して、今では主にメキシコ産の貝を使用しています。
(宮崎県日向のお倉ヶ浜)


碁石の数とサイズ
碁石の数の標準は白石が180個、黒石が181個の合計361個で1組となります。

サイズの基準は白石直径21.9ミリ(7分2厘)、黒石直径22.2ミリ(7 分3厘)で黒石の方が0.3ミリ、また厚さについても白石に比べて黒石は約0.6ミリほど大きく作られています。

これは同サイズの白石と黒石を並べた場合、白石(膨張色)が大きく見えてしまうため視覚的なバランスと効果を配慮して黒石を若干大きめに作っています。


碁石の品質
日向産は主に白石の色のつき具合と縞目模様を基準として「雪印」「月印」「花印」の3ランクに品質わけされています。

またメキシコ産はホーロー質の縞目の表れ具合を基準として「雪印」「月印」「実用」の3ランクにそれぞれ分類されています。  


碁石の厚み
白石の厚みを基準に25号(厚み7ミリ)、31号(8.4ミリ)、32号(8.8ミリ)、 33号(9.2ミリ)、34号(9.5ミリ)、40号(11.3ミリ)と号数で表されます。

通常は36号ぐらいまでの碁石が打ちやすいところですが、厚い碁盤には厚い石を、厚みのない碁盤にはそれにあう石をと、碁盤の厚さとのバランスを考慮して碁石を選びます。

碁笥も碁石の厚みによって特大(35号ぐらいまで)、超特大(36号以上)などの種類があり、器の大きさがかわります。