アメリカ囲碁協会のメンバ−の皆様 | 1998 |
Thompson Middle School 7825 Forest Hill Avenue Richmond,Virginia 23225 |
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副校長 | |
Dr.Marianne Davi Barnhardt |
ここに私は、私達のリッチモンド学校組織内に囲碁チ−ムを作る支援と励ましを与えて下さったことに深甚なる感謝を表したいと思います。ウイリアム・コブ博士はこの2年間、何百人もの生徒達に囲碁の技術面での指導をして下さいました。 この手紙では、先ず私達トンプソン中学校の1997−1998間に実施された計画についてのデ−タを差し上げます。次に、今後の計画をご紹介したいと思います。 |
1997−1998 授業日に囲碁教室に参加した6年生の生徒 |
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クラスA−25 | レベル 1 | レベル 2 | 放課後教室 |
クラスB−25 | レベル 1 | レベル 2 | 放課後教室 |
クラスC1−25 | レベル 1 | ||
クラスC2−25 | レベル 1 | ||
授業日に囲碁教室に参加した中1の生徒 | |||
クラスD−25 | レベル 1 | レベル 2 | レベル 3 |
レベル分け内容 | |
レベル 1 | =入門者講座 |
レベル 2 | =既習者講座 |
放課後 | =競技 |
レベル 3 | =1996-1997 参加者 |
囲碁講座の前及び後に観察された分野 |
1、問題解決 |
2、科学的理由付 |
3、算数の進行状況 |
4、より高度の思考:ブル−ムの分類法 |
5、自己の尊厳及び認識 |
6、競争への取組み |
7、友情及び関係者の認識 |
クラス別の参加者の変化の様子 | ||
クラスA | 人種 | 98% アフリカ系アメリカ人、 0.5% インド人 1.5% 白人 |
学業成績 | 80%最上級 15%上級 5%平均 | |
視覚認識力 (受験者 60%) |
55%平均以上 55%平均 | |
標準試験:1996-1997 | 80% が 上位25%以内 20% が 上位26%〜50%間 |
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(最も弱い分野) | 問題解決、科学 | |
標準試験 1997-1998 | 95% が 上位25%以内 この中の 20%は総ての試験で 上位2%以内だった5% が 上位26%〜50%間 | |
(最も弱い分野) | 特に無し | |
(改善された分野) | 問題解決、科学的意義付け、算数 | |
(読書力の度合) | 言語の分析力及び穴埋めテスト 100% が 標準又は州標準以上 |
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囲碁授業に関する意見 | 90%-楽しかった、またやる、囲碁クラスを続けたい、コブ先生は本当に楽しい 8%-ゲ-ムを楽しんだ、又やりたいがクラス内だけ、コブ先生は本当に楽しい 2%-囲碁は良いゲ-ムだと認めるが、又やる気はない |
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クラスB | 人種 | 99% アフリカ系 アメリカ人 2% 白人 |
学業成績 | 75% 最上級 10% 上級 15% 平均 | |
視覚認識力 (受験者 10%): |
5% 平均以上 5% 平均 | |
標準試験1996-1997 | 70% が 上位25%以上 20% が 上位26%〜50%間 10% が 上位51%〜60%間 |
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(最も弱い分野) | 問題解決、科学的意義付け、算数 | |
標準試験1997-1998 | 75% が 上位25%以上 この中の2%は総ての試験で上位2%以上に入った19%
が 上位26%〜50%間 8% が 上位51%〜60%間 |
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(最も弱い分野) | 分数 | |
(改善された分野) | 問題解決、科学的意義付け、長文の理解 | |
(読書力の度合) | 言語の分析力及び穴埋めテスト 87% 州標準又は標準以上 |
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囲碁授業に関する意見 | 88%楽しんだ、又やる、囲碁クラスを続けたい、コブ先生は本当に楽しい 10%ゲ-ムを楽しんだ、またやるがクラスの内のみ、コブ先生は本当に楽しい2%囲碁は良いゲ-ムと認めるが、またやる気は無い。 |
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クラスC1 & C2 | 人種 | 100% アフリカ系 アメリカ人 |
学業成績 | 65% 平均 20% 平均以下 15% 下から15%以下 | |
視覚認識力 (受験者 20%) |
2% 平均以上 10% 平均 8% 平均以下 | |
標準試験 1996-1997 | 0% 上位 25% 以上 50% 上位 26%〜50%間 50% 読力及算数 が下位30%以下 |
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(最も弱い分野) | 問題解決、科学 、英語、長文の理解、算数 | |
標準試験1997-1998 | 0% 上位 25% 以上 55% 上位 26%〜50%間 30% 上位 51%〜60%間 15% 下位 30% 以下 |
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(最も弱い分野) | 算数、長文の理解 | |
(改善された分野) | 問題解決、科学的意義付け、長文の理解 | |
(読書力の度合) | 言語の分析力及び穴埋めテスト、70% が 州標準 | |
囲碁授業に関する意見 | 70% 楽しかった、またやる、囲碁クラスを続けたい、コブ先生は本当に楽しい。 15%ゲ-ムは楽しかった、またやるがクラス内だけ、コブ先生は本当に楽しい、"レベル 2には上がれず" 15% 囲碁は良いゲ-ムと認めるが、またやる気は無い。 |
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クラスD | 人種 | 94% アフリカ系 アメリカ人 6% 白人 |
学業成績 | 85% 最上級 12% 上級 3% 平均 | |
視覚認識力(受験者なし) | ||
標準試験1996-1997 | 80% 上位 25% 以上 20% 上位 26%〜50%間 |
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(最も弱い分野) | 問題解決、科学 | |
標準試験1997-1998 | 80% 上位 25% 以上、この内の20%は総てのテストで上位2%に入っている20% 上位 26%〜50%間 | |
(最も弱い分野) | 文法 | |
(改善された分野) | 問題解決、科学的意義付け、算数、長文の理解 | |
(読書力の度合) | 言語の分析力及び穴埋めテスト、100% が 州標準またはそれ以上 | |
囲碁授業に関する意見 | 98%楽しんだ、またやる、囲碁クラスを続けたい、コブ先生は本当に楽しい。 2%ゲ-ムは楽しかった、またやるがクラス内のみ、コブ先生は本当に楽しかった。 |
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関係した総ての先生は囲碁を教えることは子供達にいろいろな技能を学ばせる革新的方法と信じている。レベルが上のしかも才能ある子供にとって、更に挑戦すことによって受ける恩恵は大きい。加えて、学業に励む子供達は人付き合いが良くなることによる恩恵を受けるし又、囲碁も或るレベルを確保出来る。 |
総ての先生達は来年も囲碁活動に参加したいと思っている。
注目すべき幾つかを上げると: |
・学習不能の生徒達は教室に参加し、技能や組織につき考えることによって、学業も大いに前進した。 |
・特に指導無しでも、先生と毎週ゲ−ムをした生徒達はその年の終わり頃にはレベルが向上した。 |
・生徒達は小さな囲碁セットを使って狭いところでも充分ゲ−ムができた。 |
・視覚認知力テストで最上レベルの生徒達は、個別に囲碁セットを買って、自宅などで定期的にゲ−ムをした。 |
・総ての生徒達は日本人の友人を見付けたり、国際的な関係づくりにわくわくした。 |
1998−1999年(学校年度)について |
トンプソン中学校の総てのクラスではウイリアム・コブ博士の指導で囲碁教室を続けたいと思っている。クラスの決定はコブ博士、ヘロン先生(女性)、校長及び級クラスの先生達によって決められるだろう。トンプソンでは総てのレベル2の人達に門戸を開いて放課後教室を継続したいと考えている。 |
ブロ−ド・ロック小学校ではシェリ−・ノヴァック先生(女性)および副校長の指導で、現在のやっているクラス及び更に幾つかのクラスを加えて続けたいと思っている。 |
マリアンヌ・バルンハルト博士が本年、L.M.ブラウン技術中学校に赴任した。トンプソンから何人か碁を打つ生徒がブラウンへ入る。私達はそれぞれのレベルの囲碁教室を始めたいと希望している。 |
年度(学校年度)の始めに視覚認知テストを継続したら良いと我々は考えている。 州レベルでの標準試験は10月に行なわれ、次に5月にある。 カリフォルニア州アチ−ヴメント・テスト:問題解決のテストが使用される。亦、生徒達の囲碁についての歴史的、哲学的の知識をテストするという試みが準備されている。ピアス・ハリスの自己尊厳調査がこの計画に合う様に修正されて10月及び5月になされるであろう。 |
私達は前向きな、素晴らしい新学年度を期待している。 |
マリアンヌ・デヴィ・バルンハルト(博士) 副校長 |