アジア州の囲碁




アジア州(しゅう)では、15の国・地域(くに・ちいき)が国際囲碁連盟(こくさいいごれんめい)に加盟(かめい)しています。
その中(なか)でも、とくに中国(ちゅうごく)、韓国(かんこく)、日本(にほん)、台湾(たいわん)、香港(ほんこん)などに囲碁(いご)ファンが多(おお)くいます。


中国(ちゅうごく)
中国(ちゅうごく)では、囲碁(いご)は体育(たいいく)スポーツのひとつとして国(くに)が応援(おうえん)しています。
1992年(ねん)に中国棋院(ちゅうごくきいん)が設立(せつりつ)され、囲碁(いご)の普及(ふきゅう)をしています。
囲碁(いご)のじょうずな子どもは、「少年宮(しょうねんきゅう)」というところでさらに、囲碁(いご)を教(おそ)わり、プロ棋士(ぷろきし)をめざします。
中国(ちゅうごく)は日本(にほん)の25倍(ばい)以上(いじょう)の面積(めんせき)がある広(ひろ)い国(くに)なので、試合(しあい)をするために一ヶ所(いっかしょ)に集(あつ)まるのがたいへんです。
プロ棋士(ぷろきし)は200人以上(200にんいじょう)、囲碁(いご)ファンは2000万人以上(2000まんにんいじょう)いると言(い)われています。


韓国(かんこく)
韓国(かんこく)は、今(いま)もっとも囲碁(いご)がさかんな国(くに)です。
囲碁(いご)ファンは900万人(900まんにん)といわれ、また子供囲碁教室(こどもいごきょうしつ)が全国(ぜんこく)で1000校(こう)もあり、子どもたちの習い事(ならいごと)に囲碁(いご)がベスト3に入っています。
これは当時(とうじ)6歳(6さい)で日本(にほん)に囲碁(いご)をならいにきた趙治勲(ちょうちくん)や、10歳(10さい)で韓国棋院(かんこくきいん)のプロ棋士(ぷろきし)となったイーチャンホの活躍(かつやく)も影響(えいきょう)しています。
また、2000年(ねん)にはインターネット囲碁(いご)を広(ひろ)めるため、サイバー棋院(きいん)が設立(せつりつ)されました。

日本(にほん)
日本(にほん)は、囲碁(いご)が昔(むかし)からもっとも発展(はってん)した国(くに)です。
日本棋院(にほんきいん)は大正13年(たいしょう13ねん)に設立(せつりつ)、関西棋院(かんさいきいん)は昭和25年(しょうわ25ねん)に設立(せつりつ)され、ともに囲碁(いご)を広(ひろ)めてきました。
いままで減少(げんしょう)していた日本(にほん)の囲碁人口(いごじんこう)は、最近(さいきん)(ふ)えています。レジャー白書(はくしょ)によれば平成11年(へいせい11ねん)囲碁(いご)参加人口(さんかじんこう)は、390万人(390まんにん)、平成12年(へいせい12ねん)は460万人(460まんにん)、平成14年(へいせい14ねん)は480万人(480まんにん)となっています。
この数(かず)は実際(じっさい)に参加(さんか)した人数(にんずう)で、囲碁(いご)には参加(さんか)しなかったけど、テレビ・新聞(しんぶん)などで見(み)て、読(よ)んで楽(たの)しんでいる人(ひと)などを加(くわ)えると囲碁人口(いごじんこう)は、500万人以上(500まんにんいじょう)と思(おも)われます。
また、ファミコン囲碁(いご)ゲームやマンガ「ヒカルの碁」などが人気(にんき)となり、子供囲碁大会(こどもいごたいかい)が各地区(かくちく)で開催(かいさい)され、参加者(さんかしゃ)がどんどん増(ふ)えてきています。


他の国・地域(ほかのくに・ちいき)
台湾(たいわん)では、応昌期氏(おうしょうきし)が提唱(ていしょう)するルールでの大会(たいかい)がさかんです。
(ほか)にアマチュアの大会(たいかい)でも賞金(しょうきん)がでます。
朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)では、以前(いぜん)、子供(こども)たちを中国(ちゅうごく)へ囲碁修行(いごしゅぎょう)に派遣(はけん)したこともありました。
世界アマチュア囲碁選手権(せかいあまちゅあいごせんしゅけん)は積極的(せっきょくてき)に出場参加(しゅつじょうさんか)しています。
タイでは、歴史(れきし)こそまだ浅(あさい)いですが囲碁協会(いごきょうかい)の熱心(ねっしん)な普及活動(ふきゅうかつどう)でファンが増(ふ)えています。
タイのこどもいごたいかい

国際交流基金(こくさいこうりゅうききん)や文化庁(ぶんかちょう)などから助成(じょせい)をうけ、または日本棋院独自(にほんきいんどくじ)で海外囲碁普及(かいがいいごふきゅう)のために棋士派遣(きしはけん)をしています。
インドのこどもたち
ネパールのこどもたち