武宮正樹九段が9日、東京都千代田区・日本棋院で行なわれた第62期本因坊戦予選Aで福井正明九段に白番中押し勝ちし、公式戦通算1000勝（601敗2持碁）を達成しました。史上8人目の達成です。
これにより、55歳1ヶ月での達成となり史上5番目の年少記録（1位は趙治勲十段の43歳1ヶ月）入段から40年10ヶ月での達成となり史上5位（1位は趙治勲十段の31年4ヶ月）達成時勝率 .625となり史上8位（1位は小林光一九段の .680）となりました。
・初勝利
昭和40年4月14日
大手合 木村嘉男初段に黒番中押し勝ち
・通算勝数第1位は
林海峯名誉天元の1289勝 |
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２月９日、第62期本因坊戦予選Aにて公式戦通算１０００勝を達成した武宮正樹九段 |
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◎武宮正樹九段のコメント
「1000勝はあと1勝となったときに多少意識した。達成できてうれしい。これからは勝数を増やすというよりも、またタイトルを取りたい。」 |
| ☆1000勝達成者 |
| ① |
二十三世本因坊坂田栄寿 |
1992（H4）年3月12日達成 |
| ② |
林 海峯名誉天元 |
1994（H6）8月4日達成 |
| ③ |
加藤 正夫名誉王座 |
1996（H8）年5月23日達成 |
| ④ |
小林 光一九段 |
1998（H10）年11月28日達成 |
| ⑤ |
大竹英雄名誉碁聖 |
1999（H11）年2月18日達成 |
| ⑥ |
趙 治勲十段 |
1999（H11）年8月12日達成 |
| ⑦ |
羽根 泰正九段 |
2001（H13）年11月15日達成 |
| ⑧ |
武宮 正樹九段 |
2006（H18）年2月9日達成 |
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【武宮正樹九段】
昭和26年１月１日生。東京都。田中三七一七段に師事。40年木谷實九段に入門。同年入段、41年二段、42年三段、43年四段、44年五段、45年六段、47年七段、50年八段、52年九段。
石田芳夫、加藤正夫と木谷門三羽烏の一人。43年第５期プロ十傑戦で八位入賞。46年第27期本因坊リーグ初参加。51年第31期再度の挑戦で石田本因坊を降し、本因坊奪取（号は秀樹）。翌年加藤に座をあけ渡したが、55年第35期本因坊に返り咲いた。翌年に敗れたが、60年は林本因坊を降し三度目の本因坊に。61、62、63年本因坊位四連覇（通算六期）。平成元年ＮＨＫ杯、３年鶴聖初優勝。昭和63年、平成元年世界選手権・富士通杯優勝で二連覇。２年第28期十段戦で初の十段位獲得。３年、４年防衛。７年第20期名人戦で、初挑戦し初の名人位に就く。14年第40期十段戦挑戦者。ＴＶアジア選手権四連覇。首相杯争奪戦優勝２回、早碁選手権、鶴聖戦優勝１回、大手合第１部２回、第２部１回優勝。ＮＥＣカップ優勝２回。
秀哉賞受賞１回。ジャーナリストクラブ賞、テレビ囲碁番組制作者会賞受賞。棋道賞受賞12回。宇宙流で異色の存在。門下にプロ棋士松原大成。プロ棋士武宮陽光は実子。
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