News Release
2004年12月9日


頭脳ゲームの国際的4団体が「世界頭脳スポーツ大会」計画を推進



 世界チェス連盟(FIDE)と世界ブリッジ連盟(WBA)は、以前、オリンピック大会に正式種目として参加すべくIOCに働きかけていましたが実現を見ておりません。

 しかし最近の動きとして国際囲碁連盟(英名International Go Federation, 略称IGF)が、2004年5月に囲碁を代表する唯一の国際スポーツ団体として、国際競技連盟連合(General Association of International Sports Federations, 略称 GAISF)に加盟を認められました。

 同時に「頭脳ゲームをオリンピック種目とする運動」の延長線上で、GAISFの会員である世界の主要な4頭脳ゲーム団体(会員国数の大きさ順に、FIDE、WBA、IGF、チェッカーのFMJD、以下「4団体」)により頭脳スポーツのみの国際大会を企画する動きが始まりました。

 本年10月には4団体の代表とGAISFの幹部がモナコに会し、この企画に基本的に合意、4団体は、各種頭脳スポーツを一同に集め、GAISFの後援の下に"Mind Sports Games" (「頭脳スポーツ大会」、仮称)と称する大会を推進し組織することを目的とする協会(世界マインド・スポーツ協会、略称WMSA)を設立することについても基本的に合意しました。
 モナコの会議には、IGF会長加藤正夫(日本棋院理事長)の名代で、副会長のErik Puyt (在オランダ日本棋院ヨーロッパ囲碁文化センター代表)が出席しています。

 モナコ会議の結果を受けて、加藤正夫IGF会長は、11月24日釜山での日中韓三棋院の頂上会談を提案、席上、本企画の説明をし、その推進について両国に正式に同意を求めました。韓国棋院は、最高幹部林宜根事務総長以下3名が出席し、中国棋院は最高幹部が出席できなかったものの侯樹棟中国国家体育総局員、張文東中国囲棋協会副秘書長が出席、中韓両棋院共、IGFの今年6月の理事会でこの計画に基本的に賛成しており、両国からの公式の返事を待っている状態です。
 
 頂上会談では"Mind Sports Games"と平行して、囲碁だけの国別世界大会を企画しょうというねらいで囲碁の「ワールド・カップ」が加藤理事長より提案されました。
FIDEとWBFは、既に夫々のOlympiad をIOCとは関係なく、独自に開催しています。
 その他、日中韓棋院による特別事項検討委員会(例えば囲碁ルール統一化のような問題)の組成と定期会合の提案が韓国からなされました。