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2006年05月 アーカイブ

2006年05月13日

NO.15 王 唯任 四段

■四段 王 唯任
(オウ ユイニン)
写真:王唯任


昭和52年4月6日生。台湾出身。
筒井勝美五段門下。
平成9年入段、同年二段、11年三段、12年四段。
日本棋院東京本院所属。棋士会幹事。

桜美林大学大学院博士前期課程終了。

こんにちは。王唯任です。みなさん、幽玄の間を楽しんでいらっしゃいますか?
僕も幽玄の間を楽しんでいる1人です^^

幽玄の間では韓国 や中国、 台湾 など様々な国の方と交流ができて、また、外国のプロの対局も見ることができて、とてもすばらしいなと思います。

今、韓国や中国・台湾では囲碁がすごく流行っています。日本もそんな風にブームになるように頑張らなくては、と思っていますが、残念ながらまだまだ追いついていない状況です。日本にも囲碁ブームを起こすべく、その参考として、ここでは台湾の囲碁事情について少しご紹介したいと思います。

台湾では今、囲碁がすごく盛んです。その中でも特に子ども達の間で流行しているようで、以前、台湾の囲碁教室を見学に行ったときには教室が子どもたちでいっぱいでした。

台湾では、「子どもを強くしたい」とか「プロにしたい」というよりも、子どもの潜在能力を育てるという目的で囲碁を習わせている親御さんが多いようです。

ちなみに、台湾の囲碁教室で掲げている効能としては以下のようなものがありました。

1.集中力 2.思考力 3.判断力 4.行動力 5.知恵力

囲碁がこれらの教育的効果を持つということは、台湾では広く知られていていて、日本でいえば、公文とか、塾に通わせるのと同じような感覚で、子供を囲碁教室に通わせていました。

日本での状況を考えると、すごくうらやましい気持ちになりましたが、台湾もここまで普及するまでに大変な道のりがあったと聞いています。


日本の囲碁界は苦しい時期ではありますが、最近は、若手を中心に囲碁普及をしようという意識も高くなっています。台湾での囲碁ブームに負けないように、僕たち日本の棋士も頑張らなくては、と思っています。

IGO AMIGOでの様子
↑写真は梅沢五段を中心とした若者への囲碁普及プロジェクト「IGO AMIGO」での様子。微力ながら僕も協力させていただいています。(写真提供:松太郎さん)

ちなみに、同じ台湾出身の張栩名人 は、日本でももちろん有名ですが、台湾では日本以上に知名度があります(^_^)
先日、張栩名人のお父さんが教育についての本 を出版されたのですが、その中に張栩名人が考えた問題なども載っていて(これがけっこう難しいんです(>_<))、その本もきっと注目されるのではないかと思います。

では、囲碁から離れて少し台湾の話をしましょうか。
一般的に知られていることですが、台湾人には親日家が多いです。歴史的なことから日本語も話せる人も多いですし、何より、技術や文化の進んでいる国というイメージが強いので、そういう意味の憧れもあるような気がします。
そして台湾人といえば、“食”  台湾人は食べることが大好きなんです。(もちろん僕も^^)台湾では家でご飯を作るよりも、外食することが多いです。なぜならそれは外食がとても安いから。屋台などでは200-300円で結構お腹いっぱいになるんです。

台湾の夜市の様子
↑写真は台湾の夜市の様子。夜遅くでもライトアップされていて、とても賑やかです。機会があったらぜひ行って見てください

難点は、どれも安くておいしいのでついつい食べ過ぎてしまうことですが、みなさんも台湾に行くことがあったら、ぜひ屋台を試してみてください^^

ずいぶんと長くなってしまいましたが、台湾という国を少し身近に感じていただけたでしょうか?

では次は台湾つながり(?)ということで、笑顔が素敵な知念かおり四段(ご主人の楊嘉源九段は台湾出身です^^)にお願いしたいと思います。かおりちゃん、よろしくお願いします(*^_^*)

写真:知念かおり

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