第六条(劫)
交互に相手方の石一個を取り返し得る形を「劫」という。劫を取られた方は、次の着手でその劫を取り返すことはできない。


<解説>
1 交互に相手方の石一個を取り返し得る形
 参考図5<1> 黒1で白△を取ることができるが、白もまた黒1を取り返し得る形である。
(参考図5-1)

<解説>
2 次の着手で取り返すことができない
 参考図5 <2> 前図黒1の後、白は一回以上他の箇所に着手した後でなければ4の点に打って黒を取り返すことはできない。
 この目的のための、他の箇所への着手を「劫立て」という。


3 「劫立て」をしないで、次の着手で取り返すと第十四条の反則負けとなる。
(参考図5-2) 白2、黒3は他の箇所



― 日本囲碁規約(ルール)逐条解説 ―