W 日本囲碁規約改定の概要(ご参考)
1 改定の基本方針
 (1)日本の伝統的な対局方法を遜守。
 (2)日本ルールに潜在的に含まれている合理性の理論化と明確化。
    理性の理論化と明確化。
 (3)世界に通用する囲碁ルールの追求。
   (注)世界統一ルールは国際囲碁連盟ルール委員会に任せる。

2 改定範囲
 (1)現規約七十条、附属規定十条のうちルールに関する規定(三十三条4判例)のみ改定。
 (2)作法規定、用具、手合割(含む込碁)競技実行方法(含む時間)は他の規定で定める。

3 改定の効果
 (1)「隅の曲り四目死」の理論的根拠が明確化。
 (2)死活不明石(「眼あり眼無し三劫」など)の死活が明確化。
 (3)「本劫手入れ」。「取らず三目」など「手入れ」の要否が明確化。
 (4)「ダメ埋め」後での手入れの味悪さや、先着権争いが解消。
 (5)セキ石の中の目を「地」とみない理由の明確化。

4 現在と変わる主な点 (1) 劫がらみの死活不明石
(2) 「取らず三目」(結論が変わる)
(3) 対局停止後、双方が対局の再開を要請しない場合(明確化)
(4) 隅の曲り四目(根拠の理論化)
(5) 「本劫手入れ要」と「一手ヨセ劫手入れ不要」(根拠の理論化)
(6) 「ダメ詰め」、「手入れ」の交互着手原則(根拠の明確化)
(7) 「変則のセキ石」(根拠の理論化)
(8) 対局中の盤上の石の移動、 (9) 違反着手



― 日本囲碁規約改定の概要 ―